先日行った、SST(ソーシャルスキルトレーニング)の時間では、「配慮してほしいことの伝え方」と「助けを求める練習」という2つのテーマで取り組みを行いました。
SSTは、日常生活や人との関わりの中で役立つ「伝え方」や「行動の仕方」を練習する場です。
特別なことをするのではなく、「こう言えばよかったのか」「こうすれば相手も気持ちよく動いてくれるんだ」といった発見を大切にしています。
配慮してほしいことの伝え方
このテーマは、「配慮してほしいことをどう伝えるか」です。
例えば「ちょっと声の大きさを控えてほしいな」とか、「少し持ってもらえると助かるな」といった場面は、皆さんにもあるのではないでしょうか。
実際に練習したのは、「ただ我慢する」のではなく「相手に伝える」こと。
とはいえ、強い言い方だと相手を傷つけてしまうし、逆に遠慮しすぎると自分が困ったままになってしまいます。
ポイントにしたのは、
・何を・なぜ・どのように(~ではできないので)
・お願いの形で伝えること(「~してくれると助かります」)
・自分の気持ちを添えること(「そうしてもらえると安心します」)
です。
助けを求める練習
人に頼ることって、意外と難しいものです。
「迷惑じゃないかな」「自分で頑張らなきゃ」と考えてしまい、結局一人で抱え込んでしまう…。そんな経験は誰にでもあると思います。
たとえば、困ったときに「すみません、教えてもらえますか?」と声をかけるだけで、状況は大きく変わります。
練習を通して、助けを求めることは弱さではなく、人と人とがつながる大切な一歩なんだと改めて感じました。
まとめ
今回のSSTを通して感じたのは、「伝えることは自分を守ること」だということです。
配慮をお願いしたり、助けを求めたりするのは、決してわがままではありません。
むしろ、相手に分かりやすく伝えることで、お互いに気持ちよく過ごせる関係をつくることにつながります。
普段の生活の中でも、「ちょっとお願いしてみようかな」「困ったら相談してみようかな」と思えるきっかけになればうれしいです。
SSTの練習は、そのための小さなステップ。これからも一緒に積み重ねていきたいと思います。