みなさんは「SST」という言葉を知っていますか?
SSTとは ソーシャルスキルトレーニング(Social Skills Training) の略で、人と関わるときに必要なスキルを練習する活動のことです。学校や職場、友達との関係など、日常生活のあらゆる場面で役立つ練習です。
当事業所では、利用者の皆さまがより良い人間関係を築けるよう、定期的にSST(ソーシャルスキルトレーニング)を実施しております。
今回は、私たちが最近取り組んだ2つのテーマを紹介します。
『苦手なことを人に伝える練習』
「苦手なこと」を人に伝えるのは、意外と難しいものです。たとえば、友達に「人前で話すのが苦手」と伝えるとき、ただ「できない」と言うと相手は困ってしまうかもしれません。
・何が苦手なのかを具体的に伝える
・どうしてそう感じるのかを簡単に説明する
・相手にどうしてほしいかを伝える
「人前で長く話すのが苦手なので、短い発表を担当させてもらえると助かります。」と伝えれば、相手は考えやすくなります。
『表情の読み取り方』
人と会話するとき、相手の表情から気持ちを読み取ることも大切です。たとえば、相手が笑っていても目が笑っていなければ「無理しているのかな?」と感じることがあります。
表情は時に言葉以上の情報を伝えてくれますが、その解釈は一様ではなく、状況や相手の特徴によって異なります。観察力を高めることは、相手の立場や状況をより深く理解することにつながります。
今回のSSTでは、自分の気持ちを伝える力 と 相手の気持ちを受け取る力を練習しました。これらの力は日常生活のさまざまな場面で役立つものであり人間関係を築くうえでとても大事なスキルです。
完璧にできなくても大丈夫。
少しずつ練習していくことで、相手との関係がよりスムーズになっていきます。
今後も、利用者の皆さまが安心してコミュニケーションを学べる機会を提供してまいります。